東京に行きたい!親御さんが反対することは多い
保育士として長く勤めていると、後輩の保育士から上京することを親から反対されて、説き伏せる事が難しかったと話を聞くことも多いです。
そのほかの都市ならいいけれど東京はダメ!という親御さんも多いのですが、そこには理由があります。
まず上京するときに費用が掛かること、また東京は生活するにあたり生活費もほかの地域よりかかることが多いです。
もちろん実家があるところで就職するのとは、かかる費用が全く違います。
今生活するのも大変なのに上京なんで無理・・・という親御さんも今は非常に多い状態です。
また現代の親御さんは子どもの心はしっかり親離れしているのに、親御さんが子離れできていないということもあります。
保育園に就職してからも「うちの子はしっかり勤めているでしょうか」なんて電話が入ることもありますし、「連絡しても出ないのですが、おりますか?」なんて電話してくる親御さんもいるくらいです。
精神的に子離れできていないだけならともかく、経済的に子離れできない親御さんもいます。老後の面倒を見てもらおうと考えているので、1人暮らしを始めたり、遠い土地に行くと困る訳です。
さらに上京後の生活が心配という親御さんも多く、今まで食事の支度、洗濯、それに掃除などもしたことがない、できるんだろうか?と心配され反対する事もあります。
こうしたこともあり、親元を離れて東京に行かせることに賛成できないという親御さんは多いのです。
親御さんが状況に反対する心理・・なかなか複雑です
上京に反対する、どの親御さんも心の中は「心配」でいっぱいです。
今まで近くにいて必ず帰ってきた子供が自分のもとに帰ってこなくなる、それも不安要素なのに、東京から遠方になればなるほど心配は募ります。
金銭面などに不安があるということもありますが、防犯は大丈夫なのか、田舎で育ってきて都会の人に騙されないだろうか?等、生活に対する心配が大きいようです。
ただ上京することで精神的にも金銭的にも自立してくれることを望む親心もあります。
一度親元を離れて一人暮らしを経験すると、親のありがたみを感じるなどといわれますが、自立するためにも必要として賛成してくれる親御さんもいるのです。
しかし賛成しても反対しても、親として子供を応援する気持ちは必ず持っています。
反対する親御さんを説き伏せたいと思う時のポイントは、安心させること、これがポイントです。
反対する親御さんをどう説き伏せるか
反対しているのは子どものことがかわいいから、大切だから、心配だから、つまり子供のことを心配しているから反対しているのです。
その心配の種をどうやって少なくできるかということがポイントになります。
東京で何をしたいのか、どうして東京なのか、やりたいことしたいことを明確にすべきです。
東京で保育士として働きたい、いろいろな助成もあり沢山の保育施設がある東京だからこそそこで働きたい、こうしたことを明確に伝えることで親御さんとしてもそこまでしっかり考えているのなら・・と納得してくれることもあります。
できれば、上京したいという話は早い内から始めておくといいでしょう。
現在学生だったり、まだ保育士免許を取得していないなら、今の内から一人暮らしを始めることをおすすめします。
同居状態から上京するのと、1人暮らしの状態から上京するのでは、親の心配度合いも変わってきます。
食事付きの学生寮なら一人暮らしを始めるハードルも低いので、まずはそのような所から親御さんに相談してみるといいでしょう。
1人暮らしに慣れたら、いよいよ上京です。「上京したいと思っている」ではなく、アルバイトして費用をためておき、「上京します」と通帳を見せてはっきり宣言するのです。
前々からあった夢で自分で費用をためてきたことで本気度を親に知ってもらうことができるといいます。
自分がずっと描いてきた夢で、実現しようと努力もしてきたと伝えることで、不安要素も少なくなるのです。